保険会社コラム4:格付け会社について

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格付け会社とは?

一般的に「格付け会社」というと「信用格付け会社(Credit Rating Agency)」のことを指し、企業や政府の債券や債務証券などの信用力やリスクを評価する機関です。これらの会社は、発行体(債券の発行者)が債務を返済する能力や信用リスクを分析し、信用格付けを行います。(これをものすご~~く簡単にいうと、「貸したお金をきちんと返してくれるかどうか」を「返してもらえる可能性大」から「返してもらえない可能性大」まで分類している会社のことです。)

この「信用格付け」は、通常、アルファベットの文字や記号(AAA、AA、A、BBB、BB、+、-など)で表されます。

日本の金融庁に登録されている主な格付け機関は、スタンダード&プアーズ(Standard & Poor’s (S&P))、ムーディーズ(Moody’s)、フィッチ・レーティングス(Fitch Rating)の世界3大格付け会社それぞれの日本法人や、日本格付研究所(JCR)、株式会社格付投資情報センター(R&I)があります。格付け会社は、それぞれ独自の評価基準や分析手法を使用して信用格付けをしています。

これらの信用格付けで、一番良い格付けはAAAで(ムーディーズはAaa)一番悪い格付けはD(ムーディーズはC)となっています。このうち、投資に適格(投資したお金が戻ってくる可能性が高め)とされているのはBBB-(ムーディーズはBaa3)以上で、それ以下は信用リスク(お金が戻ってこないリスク)が高い「投機的」と評価されます。

格付け会社AKG Financial Analytics Ltd(AKG)とは?

一方で、他のコラムに書いたFriends Provident International(FPI)RL360を格付けしているAKGは、同じ格付けでも上記の信用格付け機関とは異なった視点で評価しています。

AKGは30年以上にわたり、顧客の代理人であるファイナンシャル・アドバイザー(IFA)が顧客にアドバイスする際に、企業が顧客のニーズを満たすため持続的にサービスを提供する能力があるかどうかを確認する必要があるため、特に「財務的な強さ=財務力」に重点を置いていて、IFAが利用できるように設計されています。

これは、異なる利用者の要求に応えることを目的としている、世界的な信用格付け会社とは異なり、AKGの格付けは信用格付けではありません。

AKGの総合的な財務力の格付けは、A(最高)、B+、B、B-、C、D(最低)となっています。

それぞれの格付けの意味は以下の通りです。

A: 優れている

B+: 非常に強い

B: 強い

B-: 満足

C: 弱い

D: 非常に弱い

このうち、他のコラムで書いたように、FPIやRL360はB+という評価を得ています。