保険会社コラム1:フレンズプロビデントー概要

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フレンズプロビデントとは?

フレンズプロビデントFriends Provident International Limited (FPI) とは、約230億ドルの運用資産を持つInternational Financial Group Limited (IFGL)の傘下のグローバル規模の生命保険および投資会社です。国際的な生命保険市場で40年以上の経験を持ち、現在は、ドバイ、香港、シンガポール、マン島にオフィスがあります。

金融サービス業界の格付けに特化した保険数理コンサルタント会社AKGからB+の評価を得ており、オフショア生命保険会社では一番良い評価と言われています。格付け会社につてはこちらのコラムをご参照ください。

IFGLの傘下の主な保険会社には、FPIのほか、Ardan International、 RL360RL360° Services、および IFGL Pensionsがあります。

かつては、日本の居住者向けに積立保険商品や積立投資商品を販売していましたが、現在ではシンガポールや中東の駐在員や現地国籍の方たちのみを対象としているようです。(以上、2023年5月現在公式HPより)

FPIの拠点マン島とは?

FPIはマン島(The Isle of Man)で法人登記されています。イギリス諸島の一部であるマン島は、英国王室の保護領として、英国から独立した独自の法律や税制を制定し、高度な立法・政治的自治権を持つ自治体で、英国の一部でもなく、欧州連合(EU)の加盟国でもなく、英国法に則った独立した法体系を持っています。マン島は、著名な格付け会社のムーディーズから2020年10月にAa3(安定的)と格付されているほど財政的に安定しています。

主な産業は、農業と観光ですが、「タックス・ヘイヴン(租税回避地)」としても有名で、多くの保険会社がマン島を拠点としています。

マン島を拠点とするメリット

マン島を拠点することは税務面以外でもメリットがあります。

それは、保険契約者(投資家)の保護が万全なことです。保険会社が、万が一その責任を果たせなくなった場合でも投資を保護できるよう、さまざまな法定措置が設けられています。

例えば、保険契約者保護制度として、保険契約者補償基金が設定されており、生命保険会社が債務を履行できない場合、保険契約者に対して保険契約に関する保険会社の責任の90%を上限として補償されます。この制度は保険契約者がどこに住んでいても適用されます。

そのほかにも、マン島を拠点とする生命保険会社は、将来の保険契約者への支払いが契約通りに履行されるよう十分な資本を保有することが求められています。マン島のソルベンシー資本要件Solvency Capital Requirement (SCR)は、保険会社が直面する200年に1度のリスク事象が発生しても会社が支払能力を維持できるように計算されています。

さらに、保険契約者の資産を分別管理し、保険契約者からの保険金請求や解約返戻金の支払い以外の引き出しができないようにするよう規制されています。